この記事は「離婚準備シリーズ」の第2回です。
離婚を決意しても、すぐに離婚できるとは限りません。
特に、相手が離婚に同意していない場合は「協議離婚」は難しく、第三者を介した話し合いが必要になります。
今回は、私が実際に行った「弁護士探し」について、体験を交えてお話しします。
離婚したい、でも話し合いができない…
私:「離婚したい」
相手:「離婚したくない」
別居後も、相手から何度も電話があり、話し合いは平行線のまま。
建設的な会話はまったくできませんでした。
私自身はすでに実家に戻り、仕事・育児・家事をすべて1人で担っていたものの、
戸籍上も住所も「妻」のまま。
そのため「ひとり親」支援制度も使えず、誰も住んでいないアパートの家賃や光熱費を負担し続けていました。
「早く離婚して、生活を立て直したい」
これが私の一番の願いでした。
そんな中、離婚の話が進まない状況を変えるために、私は弁護士探しを始めました。
弁護士探しを始める前に
弁護士に依頼する決意を固めた時点で、私は以下の2つのことを行いました:
- 職場の上司・先輩に現状を報告(休みが必要になるかもしれないため)
- 無料で相談できる制度の確認
とくにおすすめなのが、「法テラス」の無料相談制度です。
※法テラスとは?
経済的に余裕のない方が、弁護士・司法書士に30分×3回まで無料で相談できる制度。
収入や資産に関する条件があるため、事前に公式サイトなどで確認を。
私が出会った4人の弁護士
私は、さまざまな無料相談を活用しながら、4人の弁護士に会いました。
以下に、それぞれの印象をまとめます。
A弁護士(女性)
・安心して相談できるかもと思っていたが、「今の状況では離婚は難しい」と言われ、少し突き放された印象。 ・女性同士ならではの共感を期待していた分、残念だった。
B弁護士(中年男性)
・とても親身でやさしく、話を丁寧に聞いてくれた。 ・「この人にお願いしたい」と思えるような安心感。 ・ただし費用の詳細については曖昧な部分があり、やや不安が残った。
C弁護士(若手男性)
・説明はわかりやすかったが、終始事務的。 ・あまり共感は感じられなかったが、情報収集という意味ではよかった。
D弁護士(50代男性)
・法テラスの仕組みや費用の説明が丁寧。 ・対応は無難だったが、信頼できる印象。 ・費用面が明確で、法テラスも使えると分かり、この方に最終的に依頼することに。
弁護士探しでやってよかったこと
- 複数の弁護士に相談したこと(比較できて、納得感がある)
- 相談のたびにノートを持参してメモをとったこと(振り返りや今後の行動が見えやすくなる)
後悔ポイント|やっておけばよかったこと
- 結婚~別居までの経緯をあらかじめ時系列でまとめておくこと
弁護士に毎回同じ説明をするのは、心身ともに負担です。
内容をまとめておけば、説明がスムーズになりますし、気持ち的にも整理がつきます。
実際のスケジュール
- 令和4年4月:別居
- 令和4年5月:弁護士探しスタート
- 令和4年12月:D弁護士と契約、法テラスへ申請
約半年かかりましたが、それでも時間をかけてよかったと思っています。
この先を一緒に歩む“パートナー”としての存在だからこそ、納得のいく選択を。
まとめ|焦らず、納得できる選択を
離婚は「決意」だけでは進みません。
状況を変えるためには、相手と話し合えないときにこそ、弁護士という「味方」の存在が力になります。
複数の弁護士と話して、自分の気持ちや状況を整理しながら、納得できる選択をしてください。
あなたの未来が一歩ずつでも前に進みますように。